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【腸活特集】便秘による腹痛と吐き気、もし襲われた時はどう対処するべき?

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便秘による腹痛と吐き気、もし襲われた時はどう対処するべき?

誰もが一度は悩まされたことがある便秘ですが、排便が滞る以外にも体の不調を感じたことはありませんか?
お腹が張る、臭いおならが出る...などいろいろなマイナートラブルが起きることもありますよね。
さらに便秘に悩む人のなかには、腹痛や吐き気に襲われた、なんて人もいるかもしれません。
また、仕事や外出先で突然のお腹の痛みや吐き気が出てしまうことも十分ありえます。
今回は、便秘によって腹痛や吐き気がなぜ起こるのか、その原因やもし突然腹痛や吐き気に襲われたときの対処法などについてご紹介します。
 

そもそも便秘とはどんな状態なの?

 
性別や年齢にかかわらず起きる便秘は、一体どのような状態なのでしょうか。
便秘とは、大腸の中にある排泄物の通りが遅くなり、腸の中に長い時間とどまってしまい、排便がスムーズにおこなわれない状態のことをさします。
さらに便秘の原因として、便に含まれる水分量が少なくなったり、便の通り道である腸菅が病気などの原因で狭くなったりして、排便回数が減ってしまうことも考えられます。
1〜2日間排便がないことはよくあることかもしれませんが、3日続けて排便がない状態があれば便秘を疑った方がいいかもしれません。
 

便秘によって腹痛や吐き気はなぜ起こる?

 
便秘になると排便が出ないだけでなく、いろいろな体の不調が出てきます。
見られる体の不調として腹痛や吐き気があります。
なぜ便秘によって腹痛や吐き気が起きてしまうのか、その理由を見ていきましょう。

便秘で腹痛が起こる理由と起こりやすい場所

便秘で腹痛が起きてしまうのは、便が腸の中に長くとどまることで便の出口が塞がれてしまうことが原因になります。
便の出口が塞がり腸の中に便が溜まっているのに、腸はそれらの便やガスを肛門側に押し出そうとするため、そのときに腹痛が生じるのです。
とくに腸がたるみ、便がたまりやすいS状結腸で起こりやすく、左下腹部に痛みを感じることが多くなります。

もともと腸がたるみやすく便がたまりやすいS状結腸や下行結腸は、腸の中でもねじれやすい部分でもあります。
腸がねじれてしまうと、本来はスムーズに通るべきの便の通りが悪くなってしまい、便が停滞してしまう原因になることも。
すると、逆に腸は溜まった便を押し出そうと活発に動くようになり、腸の中の圧が上昇して痛みが出るというわけです。
便秘になったとき、いつも同じお腹の場所が痛むという場合には、その部分の腸がねじれている可能性もあります。

便秘で吐き気が起きる原因

吐き気とは、ただ嘔吐したくなる状態だけでなく、お腹の気持ち悪さやめまい、食欲低下などの状態もさします。
便秘になると腸の中に便がたまり、腸全体の動きが悪くなると、消化液が消化管の中に溜まりやすくなり、吐き気の原因となることがあります。
さらに大腸の中で溜まった大量のガスで胃の部分が押されて吐き気が引き起こされることもあり、臭いの強いゲップが出やすくもなります。
このように便秘では腹痛や腹部膨満感のある人も多いですが、便秘が悪化することで吐き気が起こることもあるのです。

便秘が原因で起こる腹痛や吐き気の原因はさまざまです。
いろいろな原因が絡み合い、それらの症状が同時に起こることもあれば、時間差で起こることもあります。
 

便秘で腹痛や吐き気が起きたらどう対処すればいいの?

 
便秘が原因で起こる腹痛や吐き気に急に襲われた場合には、それがとくに仕事中や外出先ならどう対処すればいいのか迷うのではないでしょうか。
それぞれの応急処置の方法をご紹介します。

腹痛の対処方法

急にお腹の痛みが出てきたら、楽な体勢をとり腹痛を軽減します。お腹の張りを和らげるためにもやや体を前屈みにし、膝を曲げた状態が安楽な体勢とされています。
立っている人は椅子に座り、ベッドやソファに横になれる人は体を横たえて楽な姿勢をとりましょう。また心理的に落ち着くためにも、部屋のカーテンや窓・ドアを閉めて、なるべくリラックスできる環境を作るのも大切です。

毛布やホッカイロ、湯たんぽなどでお腹を温めるのも腹痛を軽減するのに有用です。
お腹を温めることで腸の緊張を緩めて蠕動運動を促し、腹部の張りを軽減させるこことが期待できます。
お腹の痛みが強いときは、食事摂取は避けましょう。そのまま様子をみて、痛みが和らいできたら、消化しやすい食べ物から少しずつ摂取していきます。

吐き気の対処方法

吐き気がある場合は、気持ちをそらすためにいくつかの方法を試してみます。
室内にいるときは窓を開けて換気をしたり、屋外では道路の近くや人混みを避けてなるべく新鮮な空気が吸える場所に移動しましょう。

腹痛の対処と同じように楽な体勢をとり、リラックスして過ごせる環境を作るのも吐き気を和げるのに効果的です。友人や家族がそばにいるときは背中をゆっくりさすってもらったり、口の中をすっきりさせるためにうがいをするのもよいでしょう。

急に腹痛や吐き気が襲ってきた場合は、その原因が便秘であるかを判断するのは難しいです。急な腹痛や吐き気を和らげる対処をしてもおさまらずに悪化する場合には、ほかの病気が原因になっていることも考えて、なるべく早い段階で病院に受診することをおすすめします。
 

腹痛や吐き気を引き起こす便秘を解消するために必要なこと

 
日常的に腹痛や吐き気があり、受診の結果それが便秘が原因であると明かである人もいるでしょう。便秘による腹痛や吐き気を解消するには、もとの原因である便秘対策を日常的におこなうことが大切です。
便秘を解消するための対策をご紹介します。

対策1:食生活を見直す

食事は栄養バランスのよい物をとり、なるべく規則的に摂取しましょう。
食物繊維を献立に多く取り入れて、よく噛んで食べることも大切です。
さらに腸内の環境を整えることも考えて、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を多く摂取して、腸内環境を善玉菌が優位になるようにすることも効果的でしょう。
食事だけでなく、水分も多めにとって便を柔らかくすることで排便もしやすくなります。

対策2:適度に運動をして腸の動きをうながす

ラジオ体操やウォーキングなど生活の中に適度な運動を取り入れてみましょう。
腸がよく動くような体操や運動をすることで、腸が活発に動くようになり、腸の中に溜まっている便を押し出せるようになります。

必要なときは便秘薬を使い自然な排便ができるようにする

1日に1回、できれば朝食後に自然な排便習慣がつくようにするとよいでしょう。
仕事中はタイミングによっては排便を我慢してしまうこともありますが、なるべく排便を我慢しないことを心がけることも大切です。
どうしても便秘になってしまうときは、かかりつけ医に相談しながら緩やかに排便の効果が出る薬を使うことが望ましいでしょう。
下剤の種類によって、作用や効果の表れ方も異なるため、自分の便秘の状態に応じたものを選ぶようにしてください。

 

注意!便秘・腹痛・吐き気がある病気に気をつけよう

 
ここまで便秘が原因で起こる腹痛や吐き気についてお伝えしてきましたが、腹痛や吐き気は便秘以外でもさまざまな病気が原因で起こることもあります。
便秘が原因だと思っていた腹痛や吐き気でも、実は別の病気が原因のときもあり、病気によってはすぐに受診が必要になることもあります。
すぐに対処が必要な病気の一例を見てみましょう。

急な便秘で考えられる病気

急に便秘となり、さらに腹痛や吐き気がともなう場合には、以下の病気などが考えられます。

・腸閉塞(イレウス)
・急性腹膜炎 など

腸閉塞はよく聞く病気ですが、小腸や大腸の一部が狭くなり、腸の動きが悪くなることで便が停滞して便秘や腹痛、嘔吐などを引き起こします。
普段から便秘になりやすかったり、消化の悪い食べ物を食べたりすると起こりやすく、さらにこれまで胃や大腸、婦人科系など腹部の手術を受けた経験がある人や腹膜(腹部の臓器をおおっている膜)の炎症を起こしたことがある人も腸閉塞になりやすいといわれています。

急性腹膜炎は、腹膜に細菌感染などで炎症が起こった状態で、短期間で急に症状が悪くなり、炎症が腹膜の一部や全体に広がります。
腹膜全体に炎症が広がってしまうと腸管内にある毒性物質が体に広がり、命に関わる状態になることもあるのですぐに受診することが大切です。

 

便秘や急で持続的な腹痛、吐き気があるときは受診しよう

 
急な便秘や慢性的な便秘に、腹痛や吐き気がともなう場合には病気が背後に隠れていることもあります。
今回取り上げた病気以外が原因となっていることもありますので、便秘をともなう腹痛や吐き気が続くときは適切な医療機関を受診しましょう。

以下のような場合は、すぐに病院に受診か救急車を呼びましょう。

・突然の激しい痛み
・持続する激しい痛み
・吐血や下血を伴う痛み

さらに受診するときには、以下の項目が事前にわかっていると診察を受けやすくなるのでメモをしておくとよいでしょう。

・いつからお腹が痛くなったのか
・どんな痛みが続くのか
・痛みが強くなるのはどんなときか
・便秘や腹痛、吐き気以外の症状はあるのか
・生理周期や妊娠の可能性があるかどうか

いずれの場合も、便秘になる原因を明らかにして、便秘や腹痛・吐き気を引き起こす病気がないかを調べることがとても重要になります。
 

まとめ

 
便秘は排便がしにくくなるだけでなく、腹痛や吐き気などいろいろな症状を引き起こします。
便秘による突然の腹痛や吐き気に襲われたら、それぞれの症状に応じた対処をして症状緩和につとめてください。
そして、最も効果的な対策は腹痛や吐き気の原因となる便秘を解消することです。
食生活を整え、運動習慣をつけるなど自分のライフスタイルにあった便秘対策をおこなうことが大切です。
便秘による腹痛や吐き気が起こらないよう、腸活をして普段から腸の健康を整えていきたいものです。
また、便秘や腹痛、吐き気が起こる原因には別の病気が隠されていることもあります。
すぐに受診が必要なケースもあるので自分は大丈夫だと過信せず、「体調がいつもと違うな」と思うときには早めの対処を心がけてくださいね。