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【更年期コラム】更年期のかゆみや湿疹の原因と対処法

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更年期のかゆみや湿疹の原因と対処法

「更年期になってから皮膚や陰部のかゆみが治まらない。これって更年期と関係ある?」
「色々ケアをしてるけど、かゆいし湿疹も出てきちゃった。どうすればいいの?」

更年期に入ってから、皮膚やデリケートゾーンのかゆみが気になったり、湿疹が出てきたりしたことはありませんか?

皮膚がかゆいとやることに集中できなかったり、ストレスが溜まってしまいますね。
特に陰部などデリケートな部位のかゆみだと、一人で抱えて悩んでいる人も少なくありません。

この記事では、
・更年期のかゆみや湿疹の原因
・かゆみや湿疹への具体的な対処法
について詳しくご紹介しています。

根本的な原因に向き合うことで、かゆみや湿疹が治まるだけでなく、肌の潤いまで取り戻せるかもしれません。
 

更年期の皮膚症状とは?

 
更年期になると女性ホルモンが減少し、心身に様々な症状が現れます。
皮膚には、主に以下のような症状が現れてきます。

<更年期の気になる皮膚症状>

・肌が乾燥し、皮膚が敏感になる
・今まで使っていた化粧品や衣類でもチクチクしたり、かゆくなったりする
・急にかぶれたり、突然湿疹ができることも
・シワやたるみが増える

特に症状が目立ちやすいのは、肩、脇、腕、腰、太もも、そしてデリケートゾーン(陰部)です。
元々皮脂腺が少なく、乾燥しやすい部位ですが、更年期によってさらに乾燥しやすくなってしまいます。

中には、かゆみに耐えられなくて不眠になってしまう人も・・・。
”かゆみ”や”湿疹”って、一見大したことないように感じてしまうこともありますが、当人にとってはとても辛く、ストレスになりがちですよね。
これらの症状をできるだけ和らげて、快適に過ごせるようにしたいものです。
 

更年期にかゆみや湿疹が出るのはどうして?

 
更年期になると、なぜ肌がかゆくなったり、湿疹が出たりしてしまうのでしょうか?
実は、かゆみや湿疹にも、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が関係しているのです。

エストロゲンの役割

エストロゲンは、体のあらゆる部位に存在しており、様々な機能の維持に役立っています。
そんなエストロゲンは、私たちの体を覆う皮膚にも存在。
皮膚細胞の増殖を促し、ターンオーバーを促進させ、セラミド(細胞間脂質)やコラーゲン、ヒアルロン酸の合成を促します。
セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸は、皮膚の水分保持に関わっています。

エストロゲンの減少

皮膚にとって重要な働きをしてくれているエストロゲンが、更年期に入って急激に減少すると、セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸の合成が減少し、皮膚の水分保持機能が低下します。
デリケートゾーンでもエストロゲンの量が大きく影響を及ぼしています。
エストロゲンの分泌量に左右されているおりものは減少し、膣内を酸性に保ってくれるグリコーゲンという成分も減少。
膣の自浄作用が低下するため、細菌感染や炎症に弱くなってしまい、かゆみやかぶれが起こりやすくなってしまうのです。

デリケートゾーンは、粘膜部分だけでなく外陰部やその周辺も下着やナプキン、パンティライナーが直接当たって擦れてしまいます。今まで何ともなかったのに、更年期になって急にかぶれてしまうことも。
簡単に掻いたりできない部位なので、余計に辛いですね。

皮脂や汗の分泌量の減少

また、加齢により皮脂や汗の分泌量も急激に低下。皮脂は皮膚を柔らかくしたり、皮膚表面で水分の蒸発を防ぐ働きがあるため、皮脂・汗の減少によって皮膚は硬く乾燥しやすくなるのです。
要するに、エストロゲンが低下すると、肌の水分を保ってくれている成分が作られにくくなり、加齢により皮脂や汗が減少することで、常に皮膚が乾燥しやすくなるというわけです。
乾燥は、皮膚を守るバリア機能を低下させます。
外部の刺激を受けやすくなるため、今までは何ともなかった衣類や化粧品、ホコリなどでも、かゆみや湿疹が起きてしまうことが出てきます。

 

更年期のかゆみ・湿疹への対処法

 

食事を整え、体の中から肌を守ろう

更年期によって作られにくくなった栄養素を補い、肌のかゆみや湿疹を改善するために、以下の栄養素が含まれる食品を積極的に摂るようにしましょう。
以下に挙げた栄養素以外にも、肉、魚、豆類、野菜類、海藻類などバランスの良い食事を心がけることが、皮膚の潤いを保つために大切です。

・コラーゲン食品
コラーゲンが多く含まれる食品を摂って、皮膚の水分保持機能を高めましょう。
身近で摂取しやすい食品としては、牛すじ、鶏肉、豚ばら肉、魚の皮、エビ、ゼラチン、ゼリー、プリン、杏仁豆腐など。
ドリンクタイプやパウダータイプのコラーゲン食品も、手軽に摂れておすすめですよ。

・ビタミンC
コラーゲンを合成するには、ビタミンCの存在が不可欠です。
青菜、ブロッコリー、パプリカ、赤ピーマン、キウイ、オレンジなどを積極的に摂り、コラーゲンの合成をサポートしましょう。

・ビタミンA
実はビタミンAも、コラーゲンの再構築に関わっています。
ビタミンAに変換されるβカロテンを多く含むのは、レバー、うなぎ、バター、にんじん、ほうれん草、ピーマン、かぼちゃ、しそ、柑橘類、スイカなどです。
βカロテン吸収率アップを狙える”油”と一緒に調理をするのも良いですね。

・ビタミンB2・ビタミンB6
ビタミンB2は皮膚の細胞の保護・維持・再生、ビタミンB6は皮膚の抵抗力の増進といった働きがあります。

ビタミンB2は特にレバー、納豆、卵、干し椎茸などに多く含まれています。
ただしビタミンB2は飲酒によって多量に消費されてしまうので、お酒の飲み過ぎには注意しましょう。
ビタミンB6は五穀米、玄米、ヒレ肉、ささみ、赤身の魚、かぼちゃ、ブロッコリー、パプリカ、さつまいも、モロヘイヤ、バナナなどに多く含まれています。

・大豆製品
そもそもの原因である、エストロゲンの減少を補うのも効果的。
大豆製品に含まれるイソフラボンは、腸内で“エクオール”という成分に変換されます。
このエクオール、体のあらゆる部位に存在するエストロゲン受容体にくっついて、エストロゲンと同じような働きをすることが分かってきています。
そのため、大豆製品を積極的に摂取すれば、皮膚の水分保持機能を高めることができます。

ただ、腸内でイソフラボンを十分な量のエクオールに変換できる日本人は約半分。
あとの半分は、エクオールをたくさん作ることはできません。

自分はエクオールを十分に作れる体質なのかどうなのか、気になりますよね。
興味のある方は、ご自分のエクオール産性能を尿検査で簡単に調べられるキットも出ているので、ぜひ試してみてください。

検査の結果、エクオールを作ることができないと判明した人はがっかりしてしまうかもしれませんが、安心してください。
今はエクオールのサプリメントも登場しています。
皮膚のかゆみや湿疹だけでなく、その他の更年期障害も改善する可能性があります。
試してみる価値がありそうですね。

スキンケアは保湿に力を入れよう

更年期におけるかゆみや湿疹を防ぐには、保湿をしっかりすることも大切。
顔だけでなく、全身を乾燥から守りましょう。

・洗顔後や入浴後は、なるべく早く保湿クリームを塗るようにしましょう。今まで使っていたスキンケア用品で肌荒れを起こすようになった場合は、敏感肌用のものを使ってみましょう。
・乾燥する季節には、加湿器を使って湿度を一定に保つようにしましょう。
・原材料にコーンスターチを使用したベビーパウダー(無香料・無添加のもの)は、皮膚の摩擦や蒸れを軽減させてくれます。デリケートゾーンにも使えるため、ぜひ使用してみてください。
・デリケートゾーンへの刺激を少なくするため、おりものシートはこまめに交換するようにしましょう。

熱いお湯での入浴は避けよう

熱いお湯での入浴は、皮脂が奪われて乾燥が悪化する要因になってしまいます。ちなみに手を洗う時なども、熱いお湯よりぬるま湯で洗うようにしましょう。

・長時間の入浴は避け、長くても10分程度にとどめましょう。
・40℃以上の熱い湯船には浸からないようにしましょう。
・バスタオルでの拭き過ぎも、摩擦で皮膚を傷めてしまいます。
・ちなみに食器洗いも、手の乾燥を招く元。ゴム手袋の使用がおすすめですよ。

紫外線対策をしよう

紫外線は、皮膚のバリア機能を低下させ、乾燥を招いてしまいます。
日焼け止め、つばの広い帽子、日焼け止めなどで紫外線対策はしっかり行いましょう。

かゆみや湿疹がひどい時は、医療機関に相談しよう

夜眠れないほどのかゆみや湿疹は、”皮脂欠乏性湿疹”へと進んでいる可能性があります。
皮脂欠乏性湿疹までになると、食事やスキンケアを工夫するだけでは治りません。
早めに皮膚科に受診し、適切な治療を受けましょう。
 

まとめ

 
・更年期になると、エストロゲンの減少により、皮膚の水分保持機能が低下することでかゆみや湿疹が出てきてしまうことがあります。
・更年期のかゆみや湿疹への対処法としては、まず食生活を整え、体の中から必要な栄養を補っていくことが大切です。
・入浴後はできるだけすぐに保湿クリームを顔・全身に塗り、皮膚の潤いを守りましょう。
・乾燥が悪化してしまうので、熱いお湯での入浴は控えましょう。
・紫外線も、皮膚の乾燥を招くため紫外線予防に力を入れましょう。
・あまりにもかゆみや湿疹がひどい時は、医療機関で適切な治療を受けましょう。