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【腸活コラム】便が赤い時に考えられる原因は?色から分かる身体の状態

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便が赤い時に考えられる原因は?色から分かる身体の状態

便の色は、身体の調子や食べたものなどを反映しています。便が赤いときや便に赤いものが混じるときは、身体はどのような状態だと考えられるのでしょうか。便が赤くなる理由についてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

 

便が赤く見える原因

 

「便が赤い」といっても、原因はさまざまです。赤い便が出る理由として、主に次の3つを挙げられます。

赤い便が出る理由
1.赤い食べ物が消化不良で残っている
2.便が赤くなる薬剤を服用している
3.便に血が混じっている(血便、下血)

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

 

赤い食べ物が消化不良で便に残っている場合

 

消化機能に問題がないならば、食べたものがそのまま便に残ることはあまりありません。しかし、消化不良のときは、食べ物が固形のまま便に残ってしまうことがあります。
また、食物繊維が多く消化しづらい食べ物も、便に残りやすいです。とりわけ以下のものを食べたときは、単に食べ物が消化しきれずに便内に残っていると考えられますので、特に心配する必要はありません。

便内に残りがちな赤い食べ物
トマトの皮、パプリカの皮、白菜のキムチ、イチゴやフランボワーズ、ブルーベリーなどのベリー類、ニンジン、スイカなど

 

便が赤くなる薬剤を服用している場合

 

消化不良のため、あるいは消化しづらいものを食べたために便が赤いときは、便に粒や皮などの塊状のものが混じって見えるので、容易に分かります。一方、便に粒や皮のようなものが混じっているというよりは、全体が赤っぽいときや便に赤い筋が混じっているときは薬剤が原因である可能性があります。
今、服用している薬がありますか? もしくは、昨日か一昨日あたりに服用した薬がありますか? 思い当たる方は、薬品の名前や成分に以下の名称が書かれていないかチェックしてみてください。

<便の色が赤くなる恐れがある薬品>

便の色 薬品名
赤色 セフジニル(抗生物質)、テトラサイクリン、フェノールフタレイン系緩下剤、ペンタゾシン
橙色~濃い赤色 リファンピシン(抗生物質)

セフジニルは鉄分と反応して便の色を赤くすることがあります。経腸栄養剤や鉄剤、粉ミルクなどを服用している方は注意してください。なお、該当する薬剤の服用をやめると便の色も元に戻ります。しかし、どんなに便の色が気になるときでも、勝手に服用をやめるのではなく、かならず医師に相談してから適切な方法を取るようにしてください。

 

便に血が混じっている場合

 

消化しづらい赤い食べ物を食べたわけでも、便の色が赤くなる薬剤を服用しているわけでもない場合は、便に血が混じっているのかもしれません。血のようなものが便に混じるときや便全体が赤いときは、直腸や大腸などの肛門につながるどこかで出血していると考えられます。

出血を放置しておくのは危険です。出血量が多くなると貧血を起こすことにもなりかねず、また、出血の原因となる病気が進行して深刻化してしまいます。早めに病院に行き、出血の原因を突き止めましょう。

鮮やかな赤い血が混じっている血便

血の色が鮮やかなときは、肛門の近くから出血していると考えられます。直腸か大腸に以下の疾病が生じている可能性がありますので、早めに消化器内科や肛門科、内科を受診するようにしてください。

便中に鮮やかな赤い血が混じっているときに考えられる病気
いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、直腸がん、S字結腸がん、大腸がん、潰瘍性大腸炎、虚血性大腸炎、大腸ポリープなど

 

便の表面に鮮やかな血がついているときは、痔の可能性があります。また、痔で出血しているときは、排便後に血が落ちたり、お尻を拭いたトイレットペーパーに血がついたりすることもあります。なお、痛みがあるかは痔の進行度によります。痛みがまったくなくても痔の可能性があります。

大腸がん・直腸がん・S字結腸がん

大腸がんや直腸がん、S字結腸がんも、痔と同様に鮮血が見られることがあります。痔によって便が赤くなる時は便の表面に血が付く程度ですが、がんの場合は便全体に血が混じっていることが多いです。「痔だ」と思って軽く見ていたらがんを併発していたという可能性もありますので、便に血が見られるときはすぐに病院を受診するようにしてください。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎によって血便が出ている可能性もあります。潰瘍性大腸炎は20代に多い病気で、根治が難しい指定難病の1つです。

鮮血が混じることもありますが、便に赤い粘液が付着することや赤黒い便が出ることもあるため、便の色だけでは簡単に判断できません。

虚血性大腸炎

虚血性大腸炎は腹痛を伴うことが多く、鮮やかな赤い血が便に混じったり、血だけが肛門から出たりすることがあります。また、下痢を併発することもあります。

潰瘍性大腸炎は比較的若い方に多い病気ですが、虚血性大腸炎は60歳以上の方に多い疾病です。血便以外にも腹痛、下痢などの症状が見られることがあります。

大腸ポリープ

大腸ポリープが大きくなると、便に血が混じったり赤い粘液が便の表面についたりすることがあります。なお、潰瘍性のポリープの場合、悪性化する恐れがあります。

血が混じっている下痢便

下痢状の便の中に血が混じっているときは、サルモネラ菌やカンピロバクター、腸炎ビブリオなどの細菌感染の可能性があります。また、薬剤によって腸炎が引き起こされる薬剤性腸炎にかかったときも、下痢便に血が混じることがあります。

細菌性の腸炎では、下痢と血便以外にも、発熱や腹痛、嘔吐などの症状が見られることも少なくありません。脱水症状を起こさないようにこまめに水分を補給しつつ、すぐに病院に行って治療を受けましょう。

粘液が混じった血便

粘液が混じった血便が出るときは、潰瘍性大腸炎の可能性もありますが、クローン病の可能性も考えられます。クローン病は肛門付近だけでなく、口から胃腸などの消化器全体に炎症が起こるため、消化吸収機能が衰え、体重減少を招くこともあります。

原因は解明されていませんが、10代や20代などの若い世代に発症しやすい病気です。早めに病院で専門的な治療を受けましょう。

タールのような赤黒い便

鮮血が便に混じっているときは肛門から近い場所で出血が起こっていますが、赤黒いタール状の便が出るときは小腸よりも上の部分で出血していることが多いです。以下の病気の可能性があります。

赤黒いタール状の便が出るときに考えられる病気
胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道静脈瘤など

胃がん

胃の粘膜の細胞ががん化すると胃がんになります。60代以上の男性に多い病気ですが、女性や若い世代でも胃がんにかかることは珍しくはありません。

タール状の便が出る以外にも、吐血や腹部の膨満感といった症状が見られることもあります。初期は無自覚のことが多いので注意が必要です。

胃潰瘍

ピロリ菌やストレスなどの影響で胃の粘膜に潰瘍ができる病気です。タール状の便以外にも、背中やみぞおち付近の痛み、吐血といった症状が見られることもあります。

十二指腸潰瘍

十二指腸の粘膜に潰瘍が生じると、出血し、タール状の便が出るようになります。主な原因はピロリ菌の感染で、20代、30代で発症することが多いです。

胃潰瘍と同様、みぞおち付近の痛みや吐血といった症状が見られることもあります。

食道静脈瘤

食道の粘膜下にある静脈がコブのように膨れる病気です。肝臓に肝硬変などの病気があり、食道静脈が圧迫を受けているときに発症しやすくなります。タール状の便以外にも下血や倦怠感、黄疸などの症状が出ることもあります。

 

便は健康のバロメーター!1日に1回は詳しくチェックしよう

 

単に消化不良や薬剤の影響で便の色が赤くなっていることもありますが、消化器系等に出血が起こり、血が混じっているケースもあります。早めに病気を発見することで早期治療が可能になるため、「おかしいな」と思ったらできるだけすぐに病院に行くようにしましょう。

体内の変化はなかなかすぐには気付けないものです。しかし、便を毎日しっかりと観察することで早めに気付けることもあります。1日に1回は便をチェックしてみてはいかがでしょうか。