カラダ × 知る × 習慣

ログイン

マイページについて

【更年期コラム】更年期は太りに注意!更年期太りの理由と対処法を紹介

1230025_s

更年期は太りに注意!更年期太りの理由と対処法を紹介

 
若い頃はダイエットしたら簡単に痩せたのに、最近は運動してもなかなか体重が落ちないと悩んでいませんか?
もしかしたら更年期が原因かもしれません。更年期障害により女性ホルモンが乱れ、体質も変わってしまいます。
なかなか痩せないのは辛いですよね。しかし更年期は女性にとって避けては通れない時期です。

更年期太りの主な原因は2つ考えられます。
●ホルモンの乱れ
●加齢

この記事では薬剤師である私が、論文などの文献に基づいて、更年期太りの理由と対処法について紹介します。更年期でも楽しく健康的な生活を目指しましょう。
 

更年期に太りやすくなるのはホルモンの乱れ

 
明確なメカニズムはまだ分かっていないのですが、更年期に太りやすくなるのは性ホルモンが関与していると考えられています。

●女性ホルモンの低下
●閉経による男性ホルモン値の上昇

女性ホルモンと男性ホルモンのバランスの具合によって、内臓脂肪が蓄えられやすい身体になり、更年期太りになってしまいます。

女性ホルモンの低下

更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が少なくなります。エストロゲンの分泌が低下することで、ホルモンバランスが乱れるのが更年期症状です。
エストロゲンは、内臓脂肪を溜め込む作用に関与するアルデヒド脱水素酵素を抑える働きがあります。更年期によるエストロゲンの低下により、アルデヒド脱水素酵素の働きが弱くなり女性の身体は内臓脂肪を貯めやすい身体へと変わってしまうのです。
また、エストロゲンは脂質代謝にも関与しています。エストロゲンの分泌が少なくなることにより以下の脂質に影響を与えます。

●総コレステロールの増加
●中性脂肪の増加
●LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の増加
●HDLコレステロール(善玉コレステロール)の減少

更年期によるエストロゲンの減少により、高脂血症などのメタボリックシンドロームのリスクが上がります。

閉経による男性ホルモン値の上昇

閉経することにより、女性ホルモンの分泌が大きく減少することで、相対的に更年期女性における男性ホルモンの値が上がってしまいます。男性ホルモンのイメージは筋肉作りです。しかし脂肪に関していうと、男性ホルモンは皮下脂肪より内臓脂肪を溜めやすい働きがあります。女性ホルモンの減少と、相対的な男性ホルモンの値の上昇により、女性の身体は皮下脂肪より内臓脂肪を溜めやすい身体になってしまうのです。
 

更年期に太りやすくなるのは加齢とホルモンが原因

 
更年期に太りやすくなる理由として加齢も考えられます。更年期とは閉経を挟んだ前後5年間の期間で、平均閉経年齢が50歳の日本では45歳から55歳の約10年間といわれています。

●加齢による運動機能・筋肉量の低下
●エネルギー摂取量の増加と消費量の低下

以上の理由により更年期に太りやすくなる理由として加齢が考えられます。

加齢による運動機能・筋肉量の低下

運動機能の低下は、日常活動度の程度や性別による個人差が大きいですが、一般的には加齢に伴い、運動機能の低下がみられます。
また筋肉量も加齢とともに減少します。20歳時と80歳時の筋肉量を比べた研究によると、最も筋肉量の減少率が大きい部位は脚などの下肢です。次に全身、ついで腕などの上肢の順に加齢による筋肉量の減少が見られました。

エネルギー摂取の増加と消費量の低下

加齢によって基礎代謝量が下がってしまいます。基礎代謝量とは、何もせずじっとしている時でも、生命活動をするために必要最小限のエネルギーのことです。
厚生労働省が示したデータでは、女性の基礎代謝量ピークは、12〜14歳で1410kcal/日です。基礎代謝量は加齢とともに徐々に減少し、70歳以上で1020kcal/日となります。

加齢に伴い、食事量が徐々に減ることはあります。しかし1回の食事量は減っても、代わりに脂肪分の多い欧米化された食生活を好んだり、間食の量が変わらなかったりするのであれば、摂取エネルギー量はあまり変わらないでしょう。基礎代謝量が下がっていく一方で、エネルギー摂取量が変わらないとエネルギー過多になり更年期太りにつながるのです。
 

更年期太りの対策方法3つを紹介

 
更年期太りに効果的な対策として以下の3つをおすすめします。

●有酸素運動
●サプリメント
●漢方薬

更年期で太りやすい症状が重篤化したり、顔が火照ったり、イライラしたりする他の更年期症状が続くようであれば、早めに婦人科などの専門医に受診するようにしましょうね。

1.有酸素運動をする

更年期太りの主な原因は内臓脂肪の蓄積です。
内臓脂肪は生活習慣を改善すれば皮下脂肪よりも減らしやすいことが知られています。食生活や運動習慣を改善することにより減らせる脂肪なので、普段の生活から変えていくことがおすすめです。
特に有酸素運動は、内臓脂肪を減らすのに効果的です。有酸素運動による脂肪の燃焼は皮下脂肪より先に内臓脂肪が燃えるといわれています。

主な有酸素運動として以下が挙げられます。
●ウォーキング
●軽いジョギング
●サイクリング
●水泳

激しい運動は体力や筋力をつけるのに効果的です。しかし、やりすぎると身体ストレスにもなってしまうので、内臓脂肪を燃やす目的であれば、有酸素運動をおすすめします。

2.サプリメントを摂る

更年期に効果的なサプリメントは色々あり、ドラッグストアや薬局でも購入できます。

●ビタミンB1、B12、C、E
●エクオール
●亜鉛

その中でも、大豆に多く含まれるイソフラボンから作られる成分のエクオールは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをし、ホルモンバランスを整えます。
エクオールは更年期太りだけでなく、のぼせたりほてったりするホットフラッシュ症状や他の更年期症状にも効果的なことが研究でわかっています。

3.漢方を飲む

日本でよく飲まれる漢方とは、植物の根や茎などを乾燥させ作った生薬を煎じたエキスを顆粒とした薬です。自然由来なので副作用が少ないと考えられています。体質改善の目的で用いられるお薬です。

大柴胡湯(だいさいことう)

大柴胡湯は肝臓での脂質代謝を改善する漢方薬です。またコレステロールの上昇を抑える働きもあります。
大柴胡湯の作用により、更年期太りに対して以下の効果が期待できます。

●お腹の脂肪を落とす
●体脂肪を落とす
●脂肪燃焼率をあげる

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸も更年期に効果的な漢方です。
女性ホルモンの乱れによりみられる症状が、更年期症状です。更に血のめぐりが悪くなることによっても女性ホルモンのバランスが悪くなります。
桂枝茯苓丸は直接女性ホルモンを補充する訳ではないのですが、めぐりが悪くなった血液の循環を良くする働きがあるため、更年期に効果的な漢方薬です。
 

更年期と向き合って良い対策を見つけよう

 

この記事では更年期太りの原因と対策に関して解説しました。
更年期太りの正体は内臓脂肪の蓄積です。内臓脂肪の蓄積の原因は性ホルモンの乱れと加齢にあると考えられています。

更年期太りへの対処法は以下の3つが効果的です。
●有酸素運動をする
●サプリメントを飲む
●漢方からの体質改善

色々試してみて、自分にあった方法を見つけてくださいね。

更年期にみられる症状としては他にもあります。
●イライラ
●感情の起伏
●のぼせ、ほてりなどのホットフラッシュ
●眠気 など

他の症状があったり、太りやすい症状が異常に起きるような場合は自分だけで対処せずに専門医への受診をおすすめします。
更年期や加齢という歳を重ねていく中で、更年期と向き合い対処し、健康的な生活を送りましょう。